ABOUT SACSACとは

SACとは

紀元前から高い栄養価が注目され、医薬品としても活躍してきたニンニク。

SACとは、ニンニクに含まれる機能性成分の1つであり、正式名称は、S-アリル-L-システインである。
ニンニクは、ネギ科アリウム属の多年生草本の栽培種であるが、人類の文明発祥とともにあり、原産地は中央アジアといわれている。すでに3500年以上前から栽培され、古代エジプトなどで医薬品として様々な疾病に使われていた歴史があるが、栄養価が高く、ビタミンも豊富で、美味と香りの成分も含まれ、食品として、嗜好品として広く利用されてきた。

ニンニクには、有機硫化物、サポニン、フェノール化合物、多糖類などの多くの生理活性成分が含まれており、有機硫化物の1つがSACである。但し、生ニンニクにはSACはほとんど含まれず、熟成・発酵する過程で増加する。生ニンニクには無臭の水溶性含有アミノ酸であるアイリンが存在し、熱に安定であるが、粉砕すると酵素(アリナーゼ)によって、アイリンはアリシンに変換される。アリシンは不安性な化合物で、温度、溶媒などで多様な成分に変化する。酵素(アリナーゼ)は100℃の熱、或いはpH 3以下で失活する。酵素反応により、S-アリル-L-システインが生成する。

SAC研究会

Scroll →
  ガーリック
パウダー
ガーリック
オイル
オイル
マセレート
アルコール熟成
ニンニクエキス
SAC高含有化
ニンニクエキス
ニンニク臭 *** *** *** **
アリシン生成能 有り 無し 無し 無し 無し
アリシン N.D. N.D. N.D. N.D. N.D.
S-アリルシステイン N.D. N.D. +++ +++ ++++

「にんにくの科学(朝倉書店)」から抜粋改変。
ニンニク臭は*の数による相対関係として表記;
*:弱い, **:中程度, ***:強い。
アリシン、S -アリルシステインは、1gに換算した成分含量を以下の区分で表示した;
++++:10mg以上, +++:1mg以上, ++:0.1mg以上, +:0.01mg以上,
N.D.:0.01mg未満

ガーリックパウダー:生ニンニクの凍結乾燥粉末,
ガーリックオイル:生ニンニクをスライスし、水蒸気蒸留後分離されたオイル,
オイルマセレート:生ニンニクを大豆油中で破砕し、4週間室温に放置したオイル,
アルコール熟成ニンニクエキス:アルコールに長期間漬け込み熟成させたエキス,
SAC高含量化ニンニクエキス:備前化成(株),(株)ダイセル製造品

各ニンニクのSAC含量

  • 生ニンニク

    N.D.

  • ガーリック
    パウダー

    N.D.

  • 熟成
    ニンニクエキス

    >1mg/g

  • SAC含有エキス末
    (ダイセル社)

    >10mg/g

  • SACニンニク
    (備前化成社)

    >10mg/g

SACを取り扱うメーカーは以下の通りである。

  • (株)ダイセル
    「SAC含有エキス末」

    ニンニクを原料とし、SACを1.0%以上含む粉末

  • 備前化成(株)
    「SACニンニク」

    ニンニクを原料とし、SACを1.0%以上含む粉末

SACの機能性

ニンニクは、3500年もの歴史がある様々な機能性を有する農産物であり、食品ばかりでなく、その加工品は、欧州、日本で医薬品にも使われている。
ニンニクと、その含有される成分は、抗酸化、抗炎症、免疫調節、心血管保護、抗がん、肝保護、消化器系保護、抗糖尿病、抗肥満、神経保護、腎保護、抗菌、抗真菌などの多くの生物学的機能を示す。
科学的には、まだ知られていない化合物も多く、研究が最も進んでいる成分がSACである。
SACは、ほとんどが肝臓でアセチル化されたのちに、腎臓で脱アセチル化され、一部は吸収され、30-50%が尿中に排泄される。

SACの機能性

SACの機能性について

  • 01

    脳機能・脳神経作用、神経保護作用

    脳機能・脳神経作用、
    神経保護作用

    ストレスを与えたラット海馬ニューロンに対するSACの抗神経毒作用やパーキンソン病マウスモデルにおけるSACの神経保護作用が報告されている。また、SACは脳内でアミロイドβ(Aβ)産生を減らすこと、パーキンソン病マウスモデルにおいてドーパミン減少を緩和することで神経の保護作用を示す結果が報告されている。

  • 02

    抗疲労作用

    抗疲労作用

    SAC0.15mg/kg、および0.75mg/kg相当のSAC含有ニンニク抽出末を投与したラットの試験において、水泳耐久時間の延長が認められ、水浸疲労負荷に対する軽減効果(疲労低減作用)を有することが示唆された。また、ヒトでは、ランダム化二重盲検プラセボ対象クロスオーバーのヒト試験の結果において、SAC2.0mg/日、4週間の投与で運動負荷後の疲労感スコアが回復2時間後でプラセボ群と比較し有意な上昇抑制が観察された。SACの摂取により自律神経機能がそれぞれの状況に適した状態に調節されていることが示唆される結果を得た。

    さらに別の研究では、熟成ニンニクエキスを配合した食品(SAC1.0mg含有)を4週間摂取させた試験において、疲労感VASはプラセボ群と比較し有意に上昇を抑制した。内田クレペリン精神検査においても摂取4週間後に作業数が有意に増加し、覚醒感、リラックス感の低下およびストレスの上昇を抑制し、集中力が上昇した。

  • 03

    睡眠改善作用

    睡眠改善作用

    SAC 1.4mgを含む試験食を12週間摂取した結果、疲労感および睡眠の質に関するVASスコアに関してプラセボ群と比較し有意差が認められた。睡眠の質のVASスコアは12週間の試験食摂取後に有意に上昇した。総OSA‐MAスコア、起床時の眠気、入眠‐睡眠維持および疲労回復のスコアは上昇した。以上の結果、SACを含むニンニクエキスは疲労を軽減し、睡眠の質を改善する。

  • 04

    抗がん作用

    抗がん作用

    ニンニクは、1990年に米国国立がん研究所が発表したデザイナーフーズプログラムで候補物質のトップに位置付けられた。
    抗がん作用は1957年に最初に報告された。動物を用いたがん予防作用は1983年の報告が最初である。以後、ニンニク抽出液やニンニクに含まれるイオウ化合物の腫瘍細胞の増殖抑制効果、発がん予防効果などが多数報告されている。SACでは、大腸がん、肝がん、乳がん発生抑制が報告されている。SACの抗がんメカニズムには、細胞の成長と増殖の阻害が示されている。

    (米国国立がん研究所「がんを予防する可能性のある食品」のリスト)

  • 05

    抗炎症・抗酸化ストレス作用

    抗炎症・抗酸化ストレス作用

    SACは、NOやTNF-αなど炎症性サイトカインを制御するTLR2シグナル系を阻害することで抗炎症作用を発揮することが報告されている。また、キサンチンオキシダーゼ(XO)酵素活性に対する阻害効果およびラットにおけるMSU結晶誘発痛風炎症に対する抗炎症効果が報告されている。また、SACは炎症因子のダウンレギュレーションと酸化ストレスを緩和しDNに対する治療効果を示した。組織学的およびSEM観察により、SAC投与は腎損傷を回復させ、高血糖による酸化損傷から腎臓を保護した。

  • 06

    肝保護作用

    肝保護作用

    四塩化炭素(CCl4)で肝硬変を誘発したラットモデルを用いたSACの治療効果の報告や、LPS/d-galactosamine刺激による急性肝炎(ALI)動物モデルに対するSACの効果の報告がある。好中球浸潤、酸化ストレス、炎症反応、アポトーシス、ピロプトーシス細胞死減弱、抗酸化作用、肝線維化に関連するサイトカインTGF-β減少などが作用機序として考えられる。

  • 07

    テストステロン産生促進作用

    テストステロン産生促進作用

    マウスに対して、50mg/kg体重の濃度のSACを腹腔内投与し、6時間後、テストステロン濃度などを分析した結果、血漿及び精巣におけるテストステロンレベルをLH(黄体形成ホルモン)レベルを変化させずに上昇させることが報告されている。同様の作用は、マウス精巣由来のライディッヒ細胞I-10においても観察されており、SACは視床下部や下垂体よりも精巣のライディッヒ細胞に直接作用してテストステロンレベルを上昇させることが推察される。

  • 08

    血流改善効果

    血流改善効果

    ラットにSACを10mg/kgで経口投与し、15、30、45、60、75、90分後に30分以上37℃で保温した尻尾の血流量を測定した結果、投与後15分後からコントロールに比べて血流量が増大し、90分後でもその効果は持続されていた。また、ラットを、SAC0.3%混合飼料で24週間、飼育し、4週間毎に、30分以上37℃で保温した尻尾の血流量を測定した結果、8週、20週、24週でSACを経口摂取したラットの血流量はコントロールに比べて有意に増加した。

SAC関連 参考文献 一覧

疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Neuroprotective mechanisms of S-allyl-L-cysteine in neurological disease
論文名 Exp Ther Med. 2020 Feb;19(2):1565-1569.
疾患領域・機能性分類 抗がん
タイトル Aged garlic extract and its constituent, S-allyl-L-cysteine, induce the apoptosis of neuroblastoma cancer cells due to mitochondrial membrane depolarization
論文名 Exp Ther Med. 2020 Feb;19(2):1511-1521.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Neuroprotective Effect of Antioxidants in the Brain
論文名 Int. J. Mol. Sci. 2020, 21, 7152; doi:10.3390/ijms21197152
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Bioactive components from garlic on brain resiliency against neuroinflammation and neurodegeneration (Review)
論文名 EXPERIMENTAL AND THERAPEUTIC MEDICINE 19: 1554-1559, 2020
疾患領域・機能性分類 抗骨格筋萎縮
タイトル S-allyl cysteine: A potential compound against skeletal muscle atrophy (S‐アリルシステイン:骨格筋萎縮に対する潜在的化合物)
論文名 Biochimica et Biophysica Acta, Vol.1864 No.10 Page.Null (2020)
疾患領域・機能性分類 抗がん
タイトル Garlic-derived bioactive compound S-allylcysteine inhibits cancer progression through diverse molecular(ニンニク由来生物活性化合物S‐アリルシステインは多様な分子機構を介して癌進行を阻害する)
論文名 Nutrition Research, Vol.73 Page.1-14 (2020)
疾患領域・機能性分類 肝保護
タイトル S-allyl cysteine, an active ingredient of garlic, attenuates acute liver dysfunction induced by lipopolysaccharide/ d-galactosamine in mouse: Underlying mechanisms
論文名 J Biochem Mol Toxicol. 2020 May 26;e22518.
疾患領域・機能性分類 抗疲労、睡眠の質、ヒト試験
タイトル 熟成にんにくエキス含有食品摂取による疲労感および睡眠の質に関する研究―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験―
論文名 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 Vol.74th Page.266 (2020.04.22) &薬理と治療 Vol.47 No.3 Page.527-536 (2019.03.20)
疾患領域・機能性分類 抗疲労、ヒト試験
タイトル S‐アリルシステインの身体的な疲労感軽減効果―ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験― Effects of S-allylcysteine on Attenuating Fatigue Sensation Induced by Physical Activity―A Randomized, Double-blind, Placebo-controlled, Crossover Trial―
論文名 薬理と治療 Vol.47 No.4 Page.607-619 (2019.04.20)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル 成熟ニンニク由来成分S‐allyl‐L‐cysteineは慢性腎臓病モデルマウスにおける海馬のストレス増加を抑制する
論文名 応用薬理 Vol.96 No.5-6 Page.137 (2019.07.31)
疾患領域・機能性分類 肝保護
タイトル 70%部分肝切除ラットに対するS‐allyl‐L‐cysteineの肝再生促進作用に関する検討
論文名 日本薬学会年会要旨集(CD-ROM) Vol.139th Page.ROMBUNNO.22PO-am207 (2019)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル 慢性腎臓病モデルマウスにおける海馬小胞体ストレス応答に対するS‐allyl‐L‐cysteineの保護効果
論文名 日本薬学会年会要旨集(CD-ROM) Vol.139th Page.ROMBUNNO.22PO-am197 (2019)
疾患領域・機能性分類 肝保護
タイトル S-allyl-l-cysteine (SAC) protects hepatocytes from alcohol-induced apoptosis
論文名 FEBS Open Bio. 2019 Jul;9(7):1327-1336.
疾患領域・機能性分類 抗炎症
タイトル Structure-activity relationship study and biological evaluation of SAC-Garlic acid conjugates as novel anti-inflammatory agents
論文名 Eur J Med Chem. 2019 Oct 1;179:233-245.
疾患領域・機能性分類 抗炎症
タイトル S-allyl cysteine inhibits TNF-α-induced inflammation in HaCaT keratinocytes by inhibition of NF- κB-dependent gene expression via sustained ERK activation (S‐アリルシステインは持続的ERK活性化を介してNF‐κB依存性遺伝子発現の阻害によりHacatケラチノサイトにおけるTNF‐α誘発炎症を阻害する)
論文名 Experimental Dermatology Vol.28 No.11 Page.1328-1335 (2019)
疾患領域・機能性分類 抗炎症
タイトル Restorative potentiality of S-allylcysteine against diabetic nephropathy through attenuation of oxidative stress and inflammation in streptozotocin-nicotinamide-induced diabetic rats (ストレプトゾトシン‐ニコチンアミド誘発糖尿病ラットにおける酸化ストレスと炎症の減弱による糖尿病性腎症に対するS‐アリルシステインの回復可能性)
論文名 European Journal of Nutrition Vol.58 No.6 Page.2425-2437 (2019)
疾患領域・機能性分類 抗疲労
タイトル S‐アリルシステインを含む熟成酵素処理にんにくエキス粉末による抗疲労効果
論文名 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 Vol.72nd Page.290 (2018.04.27)
疾患領域・機能性分類 抗がん
タイトル Anticancer effect of S-allyl-L-cysteine via induction of apoptosis in human bladder cancer cells
論文名 Oncol Lett. 2018 Jan;15(1):623-629
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル The Effect of Kyolic Aged Garlic Extract on Gut Microbiota, Inflammation, and Cardiovascular Markers in Hypertensives: The GarGIC Trial Karin
論文名 Front. Nutr. 5:122. 2018
疾患領域・機能性分類 抗炎症
タイトル S-allyl cysteine as potent anti-gout drug: Insight into the xanthine oxidase inhibition and anti-inflammatory activity (強力な抗痛風薬としてのS‐アリルシステイン:キサンチンオキシダーゼ阻害と抗炎症活性への洞察)
論文名 Biochimie Vol.154 Page.1-9 (2018)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S-allyl cysteine improves clinical and neuropathological features of experimental autoimmune encephalomyelitis in C57BL/6 mice (S‐アリルシステインはC57BL/6マウスにおける実験的自己免疫性脳脊髄炎の臨床的および神経病理学的特徴を改善する)
論文名 Biomedicine & Pharmacotherapy Vol.97 Page.557-563 (2018)
疾患領域・機能性分類 抗疲労
タイトル 熟成にんにくエキス含有食品摂取による抗疲労効果に関する研究―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験―
論文名 薬理と治療 Vol.45 No.3 Page.405-421 (2017.03.20)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S‐allylcysteineを活性本体とする熟成ニンニク抽出物の記憶低下改善効果
論文名 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 Vol.71st Page.210 (2017.04.28)
疾患領域・機能性分類 肝保護、ヒト試験
タイトル 黒ニンニク含有サプリメント摂取による肝機能保護作用 ‐プラセボ対照・二重盲検・ランダム化比較試験‐ Effect of Fermented Black Garlic on Hepatic Function in Japanese Adults -A Placebo-controlled, Double-blinded, Randomized Trial-
論文名 日本栄養・食糧学会誌 Vol.70 No.3 Page.109-115(J-STAGE) (2017)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Garlic active constituent s-allyl cysteine protects against lipopolysaccharide-induced cognitive deficits in the rat: Possible involved mechanisms (ニンニク活性成分Sアリルシステインはラットにおけるリポ多糖類誘発性認知障害を予防する:機構に関与する可能性)
論文名 European Journal of Pharmacology Vol.795 Page.13-21 (2017)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S-allyl cysteine ameliorates cognitive deficits in streptozotocin-diabetic rats via suppression of oxidative stress, inflammation, and acetylcholinesterase (S‐アリルシステインは酸化ストレス,炎症,アセチルコリンエステラーゼの抑制を介してストレプトゾトシン糖尿病ラットの認知障害を改善する)
論文名 European Journal of Pharmacology Vol.794 Page.69-76 (2017)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Protective effects of S-allyl cysteine on behavioral, morphological and biochemical alterations in rats subjected to chronic restraint stress: Antioxidant and anxiolytic effects (慢性拘束ストレスを受けたラットにおける行動的,形態学的および生化学的変化に対するS‐アリルシステインの保護効果:抗酸化および抗不安作用)
論文名 Journal of Functional Foods Vol.35 Page.105-114 (2017)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Neuroprotective effect of S-allyl-l-cysteine derivatives against endoplasmic reticulum stress-induced cytotoxicity is independent of calpain inhibition
論文名 J Pharmacol Sci. 2016 Mar;130(3):185-8.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S-allyl-L-cysteine and isoliquiritigenin improve mitochondrial function in cellular models of oxidative and nitrosative stress
論文名 Food Chem. 2016 Mar 1;194:843-8.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Antioxidants and Dementia Risk: Consideration through a Cerebrovascular Perspective--Review
論文名 Nutrients 2016, 8, 828; doi:10.3390/nu8120828
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル 熟成ニンニク成分による腸内および脳内環境への影響
論文名 食品と開発 Vol.50 No.4 Page.78-80 (2015.04.01)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Acute restraint stress reduces hippocampal oxidative damage and behavior in rats: Effect of S-allyl cysteine(急性拘束ストレスはラットにおいてS‐アリルシステインの前処置の効果により海馬の酸化的損傷と行動を減じる)
論文名 Life Sciences Vol.135 Page.165-172 (2015.08.15)
疾患領域・機能性分類 肝保護
タイトル Therapeutic administration of an ingredient of aged-garlic extracts, S-allyl cysteine resolves liver fibrosis established by carbon tetrachloride in rats
論文名 J Clin Biochem Nutr. 2015 May;56(3):179-85.
疾患領域・機能性分類 高血圧、ヒト試験
タイトル Aged garlic extract reduces blood pressure in hypertensives: a dose-response trial
論文名 Eur J Clin Nutr. 2013 Jan;67(1):64-70.
疾患領域・機能性分類 肝保護
タイトル S-Allyl cysteine improves nonalcoholic fatty liver disease in type 2 diabetes Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty rats via regulation of hepatic lipogenesis and glucose metabolism
論文名 J Clin Biochem Nutr. 2013 Sep;53(2):94-101.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S-allyl cysteine mitigates oxidative damage and improves neurologic deficit in a rat model of focal cerebral ischemia (S‐アリルシステインは局所性脳虚血ラットモデルの酸化損傷を低減し神経学的欠損を改善する)
論文名 Nutrition Research Vol.32 No.2 Page.133-143 (2012)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Effects of s-allyl-L-cysteine on cell proliferation and neuroblast differentiation in the mouse dentate gyrus
論文名 J Vet Med Sci. 2011 Aug;73(8):1071-5.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル The "aged garlic extract:" (AGE) and one of its active ingredients S-allyl-L-cysteine (SAC) as potential preventive and therapeutic agents for Alzheimer's disease (AD)
論文名 Curr Med Chem. 2011;18(22):3306-13.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Oxidative insults to neurons and synapse are prevented by Aged Garlic Extract (AGE) and S-allyl-L-Cysteine (SAC) treatment in the neuronal culture and APP-Tg mouse model
論文名 J Neurochem. 2011 May ; 117(3): 388–402. (文献1のRef. 32)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S-Allylcysteine, a garlic compound, protects against oxidative stress in 1-methyl-4-phenylpyridinium-induced parkinsonism in mice (ニンニク化合物のS‐アリルシステインはマウスにおける1‐メチル‐4‐フェニルピリジニウム誘導パーキンソン症における酸化ストレスを防ぐ効果がある )
論文名 Journal of Nutritional Biochemistry Vol.22 No.10 Page.937-944 (2011)
疾患領域・機能性分類 抗がん
タイトル Consumption of S-Allylcysteine Inhibits the Growth of Human Non-Small-Cell Lung Carcinoma in a Mouse Xenograft Model (S‐アリルシステインの摂食はマウス異種移植モデルにおけるヒト非小細胞肺癌の増殖を阻害する)
論文名 Journal of Agricultural and Food Chemistry Vol.58 No.20 Page.11156-11164 (2010.10.27)
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S-allyl L-cysteine diminishes cerebral ischemia-induced mitochondrial dysfunctions in hippocampus
論文名 Brain Res. 2009 Apr 10;1265:128-37.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル Anti-amyloidogenic activity of S-allyl-L-cysteine and its activity to destabilize Alzheimer's beta-amyloid fibrils in vitro
論文名 Neurosci Lett. 2007 Dec 18;429(2-3):75-80.
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル S-Allyl-L-cysteine attenuates cerebral ischemic injury by scavenging peroxynitrite and inhibiting the activity of extracellular signal-regulated kinase
論文名 Free Radic Res. 2006 Aug;40(8):827-35.
疾患領域・機能性分類 抗がん
タイトル 大腸がんの高危険度群を対象とするがん予防介入試験に関する研究
論文名 厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 Vol.2004 Page.649-652 (2005.09)
疾患領域・機能性分類 抗がん、ヒト試験
タイトル 大腸がんの高危険度群を対象とするがん予防介入試験に関する研究
論文名 厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 Vol.2004 Page.116-122 (2005.09)
疾患領域・機能性分類 安全性、ADME、ヒト試験
タイトル Physical, Chemical, and Biological Properties of S-Allylcysteine, an Amino Acid Derived from Garlic
論文名 J Agric. Food Chem. 2002, 50, 622-632
疾患領域・機能性分類 脳機能、神経保護
タイトル ニンニク由来の神経栄養因子S‐allyl‐L‐cysteineのラット海馬培養神経細胞死に対する効果
論文名 神経化学 Vol.40 No.2/3 Page.408 (2001.09.01)

FREQUENTLY ASKED QUESTIONSACの知恵袋

よくあるご質問

Q

SACにはどのような健康効果が期待できますか?

A

SACには抗酸化作用や抗炎症作用があります。また、脳機能への作用や抗疲労作用、睡眠改善作用、テストステロン産生促進作用、血流改善作用、抗がん作用、肝保護作用などが知られています。

Q

SACは通常のニンニクに含まれていますか?

A

生鮮や乾燥したニンニク中にSACはほとんど含まれておらず、グルタミン酸が結合した形(γ-グルタミルSAC, GSAC)で貯蔵されております。日常生活においては、ニンニクを切る、潰す、加熱することによって微量が生成し、私たちの体に吸収されております。

Q

SACは、ニンニク以外にも含まれていますか?

A

量に関して学術的な報告はありませんが、ニンニク以外のネギ科植物にも極微量ですが含まれている可能性はあります。グルタミン酸が結合したSACも含めて、ニンニクに最もたくさん含まれています。

Q

生のニンニクは胃を荒らすと聞いたことがありますが、
SACは胃を荒らすことはありませんか?

A

胃を荒らすのはアリシンという物質であることが明らかになっており、SACにはそのような報告は無く、安全性が確認されています。

Q

SACは生のニンニクのように強い刺激臭がありますか?

A

SACには特有の硫黄臭(硫黄温泉のような)がありますが、生ニンニクのような刺激臭・不快臭はありません。

Q

SACの食経験は?

A

ニンニク料理を作る調理の過程でSACが生成されます。長い歴史の中でSACは食されてきました。

Q

SACの安全性は?

A

1日当たり2mg、12週間の摂取で安全性に問題がないこと、また1日当たり10mg、4週間の過剰量摂取でも安全性に問題がないことが確認されています。

Q

SACはどのようにして生成されるのですか?

A

ニンニク中にはGSACとして存在しており、切ったり、潰したり、虫食いによる組織損傷によってγ-グルタミルトランスペプチターゼという酵素が流出し、反応することでSACが生成されます。食品工場では、発酵やアルコール熟成でSACを増やすこともあります。

Q

いつ食べるのが良いですか?

A

SACの吸収、分布、代謝、排泄については学術的に明らかにされており、1回摂取することで24時間血中に残ります。お好きなタイミングで摂取することで生物活性を享受可能と考えます。

Q

SACは安定な物質ですか?

A

SAC自体は非常に安定な化合物であることが証明されております。しかしアミノ酸の一種であるため、還元糖と共存するとメイラード反応を起こしますので、処方化の際は適切な糖の選択をする必要があります。

Q

SACの推奨摂取量はありますか?

A

疲労に関するヒト試験では、2mgのSACを4週間摂取することで疲労軽減効果や睡眠改善効果がみられています。

Q

SACを活用した機能性表示食品を作りたいのですが、
どのような方法がありますか?

A

SAC研究会に入会して頂くと、所定の手続きにより機能性表示の届出に適した素材の紹介やシステマティックレビュー(SR)を使用することができます。

Q

製品中にSACがしっかり含まれており確かな製品であることを示したいのですが、
どのような方法がありますか?

A

SAC研究会に入会して頂くと、所定の手続きにより「SAC研究会認定ロゴマーク」を表示することができます。

参考資料

  • ①ニンニクの科学(新装版) 斎藤洋監修
    朝倉書店 2000年初版 2008年新装版
  • ②Foods. 2019 Jul 5;8(7). Bioactive Compounds and Bio
    ogical Functions of Garlic (Allium sativum L.).
    (ニンニク(Allium sativum L.)の生理活性化合物と生物学的機能)
  • ③FoodStyle21,25,5,37-41(2021)
  • ④薬理と治療,47,4,607-619(2019)
  • ⑤薬理と治療,45,3 405-421 (2017)
  • ⑥薬理と治療,47,3,527-536 (2019)
  • ⑦Exp Ther Med. Feb;19(2):1565-1569.(2020)
  • ⑧Eur J Med Chem. Oct 1;179:233-245.(2019)
  • ⑨Biochimie 154 1-9 (2018)
  • ⑩European Journal of Nutrition Vol.58 No.6
    Page.2425-2437 (2019)
  • ⑪J Biochem Mol Toxicol. 2020 May 26;e22518.
  • ⑫Biochimica et Biophysica Acta, Vol.1864 No.10 Page.
    Null (2020)
  • ⑬Rana M. M. et al., Molecules, 26(6), 1697 (2021)
  • ⑭特許公開2020-65462